2007/08/01

アトリエ訪問第23回 梶原 宣弘氏

23

砂あらしの吹き荒ぶ海道、大都会のハイウェイ、私の好きなモチーフです。今日も新たな発見と出会いを求めて行脚に出かけます。

プロフィール
昭和52年 日洋展第一回三越奨励賞、山種美術館買上
平成 4年 県美展無監査
平成11年 日展会友
平成11年 日洋会委員
平成15年 日洋展井手賞受賞
現 在 日洋会委員

  緑色の屋根の下、塀から顔を覗かせたいくつもの大きなあじさいが雨に打たれながら我々を出迎えてくれた。間もなく奥さんに迎えられ2階のアトリエに通される。
  アトリエ訪問ではいつも筆者の不躾な質問に対し、ご丁寧でお元気なお話をいただき何時もありがたく思っているが、梶原先生も70才とは思えない声量で過去の経緯や孤独な絵描きの人生を語っていただいた。絵描きは孤独な世界ですよ。とニッコリした横顔に絵描きの世界の厳しさを垣間見た。

  先生が絵描きの道に入られたのは30才を過ぎてのことであるから極めて遅い。そのため30代40代の頃は、人が2枚描くところを4枚、3枚のところは6枚と他人(ひと)の2倍3倍寝る間を惜しんで描き続け、展覧会の締め切り間近になると数日間の徹夜も苦にならなかったそうだ。その結果1977年第1回目の日洋展では、2,544点の作品の中から三越賞に見事選ばれた。その作品は山種美術館に買い上げられている。

  アトリエの四方の壁にはそれ以外の大小さまざまな作品が展示されていた。今も主テーマは「果てしなき道」である。孤独な現代の若者たちの狂ったような轍、砂に残る人の足跡、現代社会を投影しているそんな道に無意識にひき込まれているようだ。そして新しい作風を表すサインはSENKOに変わっている。
  先生も落ち込む事もある。そんな時奥さんから気合を入れられるそうだが、それが先生には有効なカンフル剤になっているようだ。先生の絵は、まるで二人三脚で完成されているよううだ。

  先生とカメラマン役の原氏ともども我々の共通点は焼酎が大好きというところのようで、焼酎以外でも毎日お酒を嗜んでいらっしゃる。それが活力元となるならば我々も誰はばかることなくお酒を飲み続けよう。

<文・馬場宏二/写真・原敏昭>

>>こちらより先生のページへ移動できます。

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