2009/03/01

アトリエ訪問第42回 縄田健次氏

42

見る人に感動を・・・美的価値の創出を心がける。

■プロフィール:二科会デザイン部副代表、日本サイン学会会員、日本CI会議体会員、
広島アートディレクタークラブ(“H”ADC)会長(社)
日本グラフィックデザイナー協会会員、(社)山口県デザイン協会特別会員

■飛翔

  縄田健次氏の手によるCIマーク、ロゴ・マーク、シンボルマークを使用している企業や組織・団体は数知れない。少なくとも広島の誰も皆、縄田氏の作品にどこかで必ず出会い馴染みになっている筈だ。当地区で商業関係の企業や一般企業に対しコーポレートアイデンティティ(CI)の概念を知らしめ啓蒙・普及に貢献されるようになるまでは、東京のデザイン会社や広告代理店において、東京オリンピックから大阪万博を経た高度成長の時代の中、不眠不休で仕事をされている。広島に移られてほとんどの流通関係企業のCIを手がけられたのは三越本店などデパートを担当されていた実績がベースにあるようだ。

  そもそものご出身は山口県の宇部で、ご家族や高校の先生の反対を押し切ってインテリアデザイナーを目指し上京、すぐにグラフィックの道に方向転換して、素晴らしい先輩や仲間、仕事先、二科会と出会いを重ねられている。ご結婚後子育ての環境を考えると都会より田舎のほうが良い(広島も大いなる田舎ということになるが)ということで、広島の知り合いからのお誘いのタイミングと相俟って広島に移住されている。その後のご活動は前述の通りだが、デザイン会社の代表の仕事だけでなく、二科会のデザイン部においても全国のリーダー役として、地域におけるデザイン文化の振興役として、また、穴吹ザイン専門学校や尾道大学、YICキャリアデザインで非常勤講師として後輩の育成にあたられている。現在先生が最も興味をお持ちなのは学校教育のこと。教えるより育むことであって、そのために若い人たちと広島アートディレクタークラブも組織されている。

■アトリエ?

  アトリエというよりデザイン事務所のほうが表現としては合っているが、横川行き電車通に面したビルの2階にある事務所に入ると商談コーナーになっていて、プロジェクターとスクリーン、スライドボックス、作品のポスター、過去手がけられたロゴ・マークの一覧が目に付く。スライドボックスにはご自身が撮影された花のポジがディスプレイされていて、どの写真も私が過去出会ったプロ写真家の作品と遜色が無い。このあとダイナミックな海鳥の写真もスクリーン上で拝見することができた。朝早く広島城や大田川放水路を歩き自然観察を楽しみ出会い頭の感動を写すことが楽しみだそうで、さらに面白いキャッチコピーを発案される場にもなっている。

  仕事の傍ら「遊びも仕事以上に熱中しないと楽しくない」と、おやじ活性化委員会なるメンバーとしていまは障害者施設と協業し、オリジナルオーダーメイドの「似顔絵トロフィー事業」を推進中。私は昔この会に縁があって市役所時代の代表代行に面白い路上観察のスライドを見せられ愉快な解説に腹を抱えたことがある。おそらくこの委員会の「感動のおすそ分け」が近々あることだろう。最後にデザイン力を育む要素をお聞きしたところすぐさま「観察力」と「観察したことを分析していかに人をその気にさせるかという表現力だ」というお話があったが、私が学んだカウンセリングの内容と共通しているように思えしっかりと記憶した。

〈文・馬場宏二/写真・神崎〉

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