ギャラリー風来坊 No.11

高校生が描いたヒロシマ/原爆の絵画展

会期

2017年8月12日(土)~8月13日(日)

会場

JMSアステールプラザ(広島市中区加古町4-17)

8月13日(日)ギャラリートークがあり、会場に13時10分ころに着いたがすでに始まっていた。案内をいただいたのは基町高校教諭の福永弥生先生。彼女も被爆三世で祖父母が入市被爆されたと聞いた。「次世代と描く原爆の絵」は原爆被害の実相を後世に伝えていくとともに、被爆体験を継承していくため、広島平和記念資料館が平成16年度から取り組んでいる事業だ。広島市立基町高校創造表現コースの生徒が被爆体験証言者の被爆体験を聴き、何度も打ち合わせを重ね、また自ら資料を集め、約1年かけて「原爆の絵」を描きあげる。描き上げた絵は平和資料館に寄贈され、今後、証言者が修学旅行生などに被爆体験を話すときに使われる。写真は記録的で感情はあまりないが、絵は被爆者の証言と生徒たちの合作で、感情まで表現できている。「悲惨」を通り超えて「怨念」を感じるのは筆者だけだろうか。