アトリエ訪問第5回 貝原 司研氏

プロフィール
毎日書道会参事 ・全日本書道連盟参与 ・奎星会常任理事
玄曠書道会会長 ・進々書道会会長

  昨年10月よりスタートしたひろしまインターネット美術館アトリエ訪問記もいよいよ5回目となりました。
今回は書家の貝原 司研先生です。

  広島西区の閑静な住宅街の中にあるアトリエを訪問、わざわざ玄関まで出迎えて頂き、約20畳ほどの部屋に案内されましたところが先生のアトリエ、アトリエというよりも日本の文化が感じられる独特な空間でした。

  壁面の棚には、大小様々な筆が吊り下がっており、中には初めて拝見する様な一風変わったものも有りました。鳥の羽根を使って、熊野筆作りの名人が先生の為に特別に造られた作品だそうです。その他、馬や羊等の毛を使用した皆さんお馴染みの筆も数多く、拝見しました。

  「先生、今度は硯も拝見できますか?」と図々しくお願いすると大きな箱から、沢山の硯が入った箱を我々の眼の前に並べていただきました。その多くは、中国製(今のmade in chinaの感じでは当然ありません)南宋時代の鉄硯、明、清朝時代の両面硯等々博物館に行かないとなかなかお目にかかれない、逸品ばかりでした。

  道具に対する、先生の拘りを強く感じた一日でした。

  最後に、書道教育について、話されて、子供達の情操教育、心の教育、に書というものが、いかに効果的でありまた必要であるか熱く語られた。書を通じて、子供達の落ち着き(忍耐力)や集中力・持続力、人に対する感謝の気持ちを育てる事が出来ます。

  今後も、常に新しい書にチャレンジしつつ、己に厳しく、高い目標を立てて、更に、心はいつもフレッシュに!と心に決めて今後も創作活動をして行きたい。とのことでした。

<写真・川本、文・森本>

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取材中の風景